『猿の見る夢』 桐野夏生 **

a21966a0

これまでで一番愛おしい男を描いた――桐野夏生

自分はかなりのクラスに属する人間だ。
大手一流銀行の出身、出向先では常務の席も見えてきた。実家には二百坪のお屋敷があり、十年来の愛人もいる。
そんな俺の人生の歪(ひず)みは、社長のセクハラ問題と、あの女の出現から始まった――。

還暦、定年、老後――終わらない男”の姿を、現代社会を活写し続ける著者が衝撃的に描き切る!

週刊現代読者の圧倒的支持を得た人気連載が、ついに書籍化!
(「BOOK」データベースより)

桐野さんの作品としてはという感想が多そうです。ただ桐野さんが「愛おしい男を書いた」ということで意外と男に感する嗜好が……。と思ったり。この作品は読むのに時間がかかりました。私にとっては興味がない話が延々と続いていたということです。最後はもっと落としても良かったような。

2017-036