『黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』 リチャードロイドパリー ***

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あの蒸し暑い夏の夜、彼女は東京の路上から永遠に消えた――。
2000年7月、六本木でホステスとして働いていた元英国航空の客室乗務員ルーシー・ブラックマン(21)が、突然消息を絶った。失踪当初から事件を追い続けた英紙《ザ・タイムズ》の東京支局長が、日英豪関係者への10年越しの取材で真相に迫る。滞日20年、日本を知り尽くした著者にしか書き得なかった底知れぬ闇とは? 複雑に絡み合う背景を丹念に解きほぐして「文学」にまで昇華させ、海外で絶賛を浴びた犯罪ノンフィクション。著者が事件現場のその後を訪ねる日本版あとがき収録。
(「BOOK」データベースより)

日本人では自主規制がかかる所もストレートに書いてあり、イギリス人でなければ書けなかった本ですね。「腰の引けた日本のマスコミはしょうがねえなあ」と思う。いろいろな読み方はあると思うがニュートラルな本という印象。ノンフィクションとしての出来はかなり良い、ほぼ一気読みでした。

2017-041