『僕たちのアラル』 乾緑郎 ***

a21966a0

世界も家族も嘘だった――隔離された世界、若者たちの戦いの結末は!?

世界も家族も嘘だった――
巨大ドームの中で生まれ育った少年と少女の、真実を勝ち取る戦いが、今、始まる。

「絶対に行きたい場所があるんだ。今は存在しない湖、アラル海
将来的な火星移住を見据えて始まった、疑似的テラフォーミング実験「スフィア計画」。十数万単位で選抜された住人が超巨大ドームで30年暮らすその実験が終了が、残り10年と迫っていた。そんな中、突然ドームが、外の世界からの情報が断絶する異常事態に陥る。長期化する断絶で孤立する住人。次々に起こる不可解な事件。低下する酸素濃度、暗躍する謎の集団……いったい外では何が起こっているのか? 思いもよらない形で事件に巻き込まれた高校生・拓真は、家族さえ信じられなくなった孤独の中、真実を知るために動き始めるが……。
管理された世界に抗う少年と少女が、戦いの末に選んだ道とは? 自由の価値と幸福の意味を問う、衝撃の問題作!(「BOOK」データベースより)


SFではないし、ファンタジー、ミステリーでもありません。色々な要素を含んだ乾緑郎さんの世界ですね。1/3を過ぎると話がどんどん「転回」していって最後はもう。プロローグとエピローグが効果的です。

2018-011