『かかし長屋』 半村良 ***

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江戸は浅草三好町。5軒2棟の貧乏長屋。着ているものが、かかしのように見すぼらしいと、ついたあだ名が「かかし長屋」。そこでまき起こる人生有情。忍専和尚、浪人・柴田研三郎に助けられ、寄り添うように暮らす、おきん婆さん、左官の熊吉、大工の辰吉、魚屋の市助、扇屋の勘助ら「かかし長屋」の面々。長屋脱出を夢見て支え合う、江戸庶民の姿を描く。読売新聞夕刊に連載された時代小説。(「BOOK」データベースより)


半村良の伝奇、SF物を夢中で読んでいた頃には完全に守備範囲から外れていた時代小説ですが、今読んでみると作者の温かな目線に、ほっとさせられます。

2018-095