『人喰観音』 篠たまき ***

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分限者の薬種問屋に拾われた女、スイ。並外れて美しく豊饒な肉体を持つ彼女は、人の形をして人にあらざる「観音様」だった。―穀潰しの惣領息子と出戻りの老媼。―男を好む旦那様と忠節を尽くす石女。―姦淫された箱入り娘と不器量な妹。スイと因縁関わり合う男たち、女たちは、少しずつ、人倫を踏み外していく…。そして彼女自身も、奈落へ向けて堕ちていく。(「BOOK」データベースより)


『やみ窓』に続いて篠さん二冊目。さらりとした前作とはうって変わって、エグい展開ですか、止まらず一気読みでした。人喰い具合はなんともねえ想像をこえていました。次はどんな話を書いてくれるのか目が話せない作家さんです。

2018-206