『検事の信義』柚月 裕子 **

検事の信義

検事の信義

 

 任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった…。(「信義を守る」)(「BOOK」データベースより)

 

飯干晃一さんの『仁義なき戦い』を読んだあとでは、柚月さんのヤクザ物は個人的にはどうも素直に感動できません。この短編集に漂う正義感も納得しかねます。私が読んだ柚月さんの作品では「佐方検事シリーズ」には期待があったのですが、しばらく様子見かなあ。

 

 

2019-94