『くちなし』 彩瀬まる **

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遠ざかるほど、愛に近づく

別れた愛人の左腕と暮らす「くちなし」
運命の相手の身体には、自分にだけ見えるは花が咲く「花虫」
好きな人が、ほかの女性のために作る「愛のスカート」
獣になった女は、愛する者を頭から食らう「けだものたち」
崩壊した家庭の妻が、少年を買う「薄布」
夫を亡くした妻が茄子色に髪を染める「茄子とゴーヤ」
皆が出産する世界で自分だけが生き残ってしまう「山の同窓会」

繊細に紡がれる、全七編の傑作短編集。(「BOOK」データベースより)


SFのようでファンタジーのようでもあるが、想定外が想定内というか設定が少し陳腐かなあ。直木賞らしくない候補作ということで読んでみましたが、次に読む作品を検索する気にはなれませんでした。少し残念な読書でした。

2018-024