『化物蠟燭』木内 昇 ***

化物蠟燭

化物蠟燭

 

「見えてない奴の方が幸せなのさ。見える者からすれば滑稽でも哀れでもね」…… 隣に越して来た若夫婦の男は、既に死んだはずではなかったのか?
揺らいだり、ふっと消えたり、恐ろしいのは人の心か、人でないものか。江戸の市井を舞台に描く、切なくはかない七つの奇譚集。内容紹介より

 

「此岸」と「彼岸」を行き来する人たちを書いた作品を集めたのかな。『茗荷谷の猫』や『よこまち余話』が好きな方におすすめの短編集です。

 

2019-115