『贖罪の奏鳴曲』 中山七里 ***

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推理小説としては、犯人探しが毎回凝ったしかけで楽しめます。犯罪を構成するピースとなってはいませんが音楽も重要な要素となっていて、中山さんの小説では楽しみの一つです。今回はピアノソナタ上手とはいえないが心を打つ演奏風景が書かれていて聴きたくなります。裁判もこの小説では重要な舞台で、裁判小説の要素もあります。
ただ、凝ったトリックのため一部?なところがあって残念な気がしました。