『暗幕のゲルニカ』 原田マハ ***

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第155回直木賞候補作

反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの“ゲルニカ”。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、忽然と姿を消した…。大戦前夜のパリと現代のNY、スペインが交錯する、華麗でスリリングな美術小説。(「BOOK」データベースより)

原田さんの手慣れたフォーマットなので安心して読めました。ゲルニカが描かれた時代と9.11の時代を交互に書いているのが効果的です。主人公が拉致されたところから最終章が唐突にミステリー仕立て?なのがちょっと違和感がありましたが、原田さんの代表作になるのでしょうね。