『湖の女たち』 吉田 修一 ***

 

 

湖の女たち

湖の女たち

 

 

琵琶湖近くの介護療養施設で、百歳の男が殺された。捜査で出会った男と女―謎が広がり深まる中、刑事と容疑者だった二人は、離れられなくなっていく。一方、事件を取材する記者は、死亡した男の過去に興味を抱き旧満州を訪ねるが…。昭和から令和へ、日本人が心の底に堆積させた「原罪」を炙りだす、慟哭の長編ミステリ。 (「BOOK」データベースより)

 

事件を調べていくと、戦争犯罪や中国での殺人事件、薬害事件まで話は広がります。また刑事と容疑者の不思議な関係など、これらはどうピースとしてハマっていくのかなと 。推理小説的には不満が残るのですが、不思議な余韻を残し話は終わります。

 

2020-115